ダブルヘッダー #校長室
FAとなった大谷翔平選手の移籍先とともに、12年総額5億2800万ドル(約792億円)の予想契約額が話題となっていますね。といっても、桁が違いすぎて、よくわかりません。高校教員の平均生涯年収は2億6400万円ぐらい(人事院『令和3年国家公務員給与等実態調査の結果』)のようですので、高校の先生300人ぐらいを定年まで雇える計算……う~ん、身近に置き換えてもよくわかりませんね(笑)。
それだけの対価的戦力が大谷選手にはあるということだけはよくわかります。7月27日(現地28日)のダブルヘッダーに連続出場、完封に2本塁打ですから、一粒で二度おいしい(アーモンドグリコ)大活躍のスーパーマンですね。
さて、本校では8日に、本校第7代校長の齋藤和也氏をお迎えしての講演会がありました。「私の人生はダブルヘッダー~視覚障がい者になって・21世紀に生きる東高生へ~」というタイトルでお話しをいただきました。
齋藤先生と本校との関わりは、なんと、本校開設準備室から。公舎の配置や構造などの基本構想(設計)は先生が担当し、創立と同時に教諭として着任。まさに本校創立前後をよく知る生き字引。1期生が先生をよく知るのも当然ですね。
当時の高校教育課長とのやりとりを台詞を交えて(落語のように)お話しになるので、シーンがわかりやすく生徒達も笑ったり、頷いたり。
後半戦は、退職間近に発症した緑内障により、現在は身体障害者1級となったお話。
共生という言葉にも、実体験がにじみます。
開設準備、教諭、校長、退職後の現在と、ダブルヘッダーどころか、クオドルプル(4 quadruple)ヘッダーにご活躍の、スーパーマンでいらっしゃいました。
最後に、本校生が講演感想をお伝えし、
そして、サプライズ
♫誓いの行方 あの空が問うけど
♫僕はただ優しい青に瞳を閉じる
♫そばにある手のあたたかさを
♫何気ない日々の幸せを
♫君に教わったあの歌を
♫未来の旅立ちに(作詞:松野真希)
創立時の理念を胸に、学びを深めた時間となりました。ご講演ありがとうございました。