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9 to 5 #校長室

 中学を卒業する頃、イギリスの歌手Sheena Eastonの「Morning Train(9 to 5)」と言う曲が流行りました。電車に乗り毎朝仕事に出かける彼は9時から5時まで働いて、私のところに帰ってくるの!という、ウキウキした女性の気持ちが、そのままメロディになったような軽快な楽曲で歌われていて、聴いているだけで元気がもらえます。
 そして大学を卒業する頃、CMでよく流れていた曲は牛若丸三郎太(時任三郎)の「勇気のしるし~リゲインのテーマ」でした。24時間戦えますかと言うフレーズがあまりにも有名ですが、通して聴くとバブル絶頂期に世界を股にかけるジャパニーズ・ビジネスマンの全能感が感じられる歌詞になっています。

さて、本校は本年度より「教育コース」が始まりました。この日は

未来の拓く
~福島県の教育の現状とこれからの教育~

教育コースの講演会です。講師に

福島大学人間発達文化学類教育実践コース
鳴川哲也 准教授

 鳴川先生は、昨年まで、文部科学省で教育課程調査官・学力調査官・教科調査官で、文部科学大臣が公示する指導要領の作成に携わった、教育のプロ中のプロ。
 そして、なんと本校5期生でもあります。(本校出身の大学教授多いなあ→「最も先進的で、そして尖っている」)

前方にいるのは1年生
後ろの2列は…

 令和5年度入学生(1年生)から始まった教育コースですので、1年生は全員講演を聴いてます。で、鳴川先生のお話を、コース制ではないからと言って2・3年生に参加させない手はありません。将来教員を志す2・3年生が約50名特別聴講しています(こんなうれしいことはない!)。

高校時代からの説き起こし
わかりやすくて、自然にメモが進みます
君たちが教員になるからこそ出来る教育がある!

「福島ならではの教育」について、生徒になげかけます。解答解説をせず、疑問や思考の端緒を与える(考えさせる、興味を引き出す)講演です。

 もちろん、マスコミで「ブラック」と報道が多い教員の働き方についても、いわゆる「給特法」等の法律をしっかりと示して、改正等が最近話題になっていることなど、報道だけでなくて、実際に自分で調べたり考えたりするよう促しがありました。

 本校職員の勤務時間は午前8時10分から午後4時40分です。(この時間の外の勤務には「給特法」により、一般企業のような残業代の支給はありません。)
18時30分には電話がメッセージに切り替わります。
19時半には校舎が施錠され、誰もいなくなります(機械警備です。)

 そろそろ私も帰ります。帰りの車の中では「勇気のしるし~リゲインのテーマ」ではなく、「Morning Train(9 to 5)」を聴きながら、気持ちウキウキで帰るつもりです。




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