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なぜ学ぶのか #校長室

 「皆さんが、先生になったとき、生徒から『なぜ学ばなければならないのか』と聞かれたら、どう答えますか。」

 25日午後に行われた3年生の総合的な探究の時間で、教職を希望する約30名の生徒に投げかけられた言葉です。

受験を控えた3年生約30名を前に
講義をされるのは
福島大学教育推進機構
高等教育企画室
前川直哉 准教授

 本校は、本年度1年生より教育コースが始まりましたが、もともと教職志願者が多い学校です。今回のような「教育系講座」はコース設置前から行われていて、大学進学に直結する指導を行っています。 

40年前と現在の比較の中から
考えさせています。

 40年前ちょうど高校3年生の私(校長)にとってはリアルなお話。よい高校に入り、よい大学に入り、よい企業に就職する。右肩上がりのレールが敷かれているから、自分のために勉強がんばれがんばれと言われた学歴神話の時代でした。クラスの5人に1人は中学浪人(高校に入るために1浪)してました。

当時の受験は「四当五落」と言われていたけど
どういう意味かわかる人

 久々に聞きました~、「四当五落」。全員手が上がるかと思ったら、今の受験生はほとんど知らないのね。4時間睡眠で勉強した人は大学に合格し、5時間睡眠で勉強した人は大学に不合格になると言う意味。今考えると、ほぼ強迫観念。

君たちの教える生徒の未来は
40年前の右肩上がりの未来と違い
不透明な未来

 受講者の顔が全員、先生を向きます。学歴を積めば「自分のためになる」が通用しない時代の生徒にどう学びのモチベーションを与えるのか。

考えをまとめる真剣な目
どうすればよいだろう
考えを巡らせます

講義の後の質問の時間では

高校教育での芸術科の役割はどうあるべきだと考えますか
「う~ん、それはね、教科学習以上のものがあると思うよ」

3年生ともなると、漠然と教職志望というより、一人一人が校種や教科の志望を持っています。質問も具体的ですね。

僕は、あそこにいる先生のように…

本校教員がロールモデル。教育コースの高校として、こんなにうれしいことはありません。

東高出身者はよい先生になれるね そういう予感を感じました。
教職目指すなら東高一択ですね。