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お手本 #校長室

 小学生の時に習字を習っていました。小学校前にある習字教室に通って先生からいただいたお手本を脇に見ながら、何枚も書きました。これぞと言うのが出来たので、先生のところに持って行くと、朱筆で直しを入れられて、それを持ち帰って、また何枚も書くの繰り返しをしました。

 さて、本校において県高校書道教育研究会理事会が開かれました。高校に勤める書家の先生方が、書道教育について研鑽を積む研究会です。
 そして、時代はICT…

全員で画面に集中しています

画面には師範動画。

筆の使い方が…(専門的すぎて私には表現できません)

 いわゆる、デジタル「お手本」の検討をしています。デジタル「お手本」は紙のお手本と違って、筆のどこを使っているかとか手の動きとかそういうところまで見えてしまいます。わかり易い(伝わりやすい)ぶんだけ、間違った情報であっても、そのまま伝わってしまうんですね。

正確に伝えるため、師範動画の動きについて真剣な討論が続きます

 書家の先生方の検討と私の小学校時代の習字体験を並べて語るのはおこがましいのですが、習字の先生が私の後ろに立って、私の筆の上を持ち、ぐぐぐって筆遣いのお手本を示してくれたあとで、その感触をわすれないように何度も繰り返すと習字が見違えるようによくなった経験を思い出しました。

 今はそれがデジタルで伝えられる…、なるほど、ICT活用で学びが変わっていくんだなあと、検討を重ねる先生方を見ながら思いました。 


 


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