見出し画像

第76条 本会における全ての議決事項は、学校長の承認を得て執行される。 #校長室

 本校生徒会会則に記されている、生徒会における私(校長)の権限規定です。

 さて、4月20日、生徒会総会がありました。

会員が体育館に集結
執行部による議案説明
議案を見る目は真剣そのもの
令和5年度行事計画について次々と質問者が立ちます
真剣な討論が続きます。

令和5年度行事計画にある行事について、多くの質問があり、それに対し、執行部の回答が続きます。そして採決…

本校は賛成挙手制で議事を進めています。

 結果、賛成少数により、令和5年度行事計画案は否決。行事計画の再考を求めていた会員からは「よし!」との声が上がります。
 続く予算案については、賛成多数により議決されました。

 ところが、議決された予算をよく見ると、否決された計画上の各行事に予算が付いています。行事計画そのものが否決された今、予算にある各種行事は有名無実となりました。無計画な予算執行は行うことが出来ません。

 私は、第76条の規定に則り、議決された予算の執行を承認しない旨を会員諸君に伝えました。予算には行事予算以外に部活動費も一括計上されているため、新行事計画が議決されるまで、各部活動はボールひとつでさえ購入することが出来ません。

 そこからの、執行部の動きは速かった。否決要因となった行事についてのアンケート、代案作成、臨時生徒会総会日程について学校との調整、新計画に関する学校側との折衝。毎日、生徒退去時間までぎりぎりの話し合いが行われました。

 旧計画反対に回った会員全員の意見を反映させることは出来ないものの、執行部は、アンケート結果等を生かした新計画案を、評議委員会を経て、会員(生徒)に公示。
 27日に行われた臨時総会にて、新計画が議決となり、私は約束通り予算執行を承認しました。

 生徒会活動も熱い東高。卒業生が、様々な組織や団体で中心的な役割を得て、活躍している萌芽を見た思いです。