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感触 #校長室

 初めて「VR」と言う略語を聞いたとき、私の脳裏には「三菱ギャランVR-4」が向こうから走ってくるコマーシャルの映像が流れました(笑)。プレリュードシルビアソアラと言った当時流行のいわゆるデートカーとは一線を画すマッチョな感じが印象的な車でしたね。

 VR(Virtual Reality)の技術が進み、いまや、ゲームなどの没入感は相当なレベルになっていると聞きます。とは言っても、幼い頃に経験した泥遊びのあの手の感触などはさすがに再現できないだろうなと思ったりもします。もし、人間の全ての感覚が仮想現実として成立したら、もはや映画「マトリックス」の世界ですものね。
 
 さて、先週、本校3年生の共通テスト模試(6月)の成績分析会が行われました。

進研模試(ベネッセ)の担当者より
各教科の成績状況解説がありました。

 まもなく夏休み。学級担任は今回の分析を元に、一人一人への個人資料に当たり、3者面談に臨みます。データは単純なアルファベット(判定)や数字(偏差値)ですが、これに意味を与えるのが、日頃授業を受け持っている担任の経験と感触です。

 なので、日頃授業を行っていない私(校長)は、その担任の感触に少しでも近づこうと、分析会前に必ずすることがあります。

実際に問題を解いてみる

 教諭の頃なら、授業以外にも、大学の過去問を漁ったり、校内学力テストを作問・採点したりと、リアルな体験に基づく感触を手に入れることができたのですが、今はそうもいかず、せめて、偏差値や点数に意味が見いだせるように(単語でミスと記述でミスでは、アドバイスの中身がまったく違いますからね)心がけています。

 偏差値や判定を伝えるだけならデータを渡せば済む話です。本校の夏の面談は、スマートにかっこよく判定や数字をやりとりするのではなくて、泥臭くても、感触を大切に、丁寧な分析で一人一人に寄り添い、一人一人を伸ばす面談です。



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