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なぜ行くのか #校長室

 8月11日にバービー人形の実写版映画「バービー」が日本で公開されました。私(校長)は、人形の収集家でもないし、実際に映画を見に行ったわけでもないけれど、この映画公開については知るところがありました。
 というのは、別の映画「OPPENHEIMER」(日本非公開)との関係で、一時期話題になったからです。

 さて、いつもは午後に行われる総合的な探究の時間ですが、2年生は1-2校時にあげての実施です。

なぜか

 修学旅行の事前学習として、THE UNIVERSITY OF CHICAGO とDePaulUniversityで教鞭を執られている宮本ゆき博士をお招きしての講義と質疑応答があるからです。
(宮本博士には先日ランチ会にもお越しいただいております→価値観

シカゴとヒガシをネットで結んで
時差を考慮して1-2校時にしたのでした

 その昔、衛星回線を通しての海外中継は、通信速度の関係で声が遅れて聞こえたり、スタジオと会話がかみ合わなかったりしたものですが…今はお隣の教室と話をしているよう…(いっこく堂衛星中継のネタはもう理解できない時代かな)

2年各教室に配信

  修学旅行で広島平和学習を計画している本校は、昨年度より先生をWEBにお招きして、アメリカでの原爆の捉え方を中心に、お話しをいただいています。

映画「OPPENHEIMER」に関する記事

 その中で、冒頭引用した二つの映画が引き起こした「バーベンハイマー現象」についてのお話しがありました。バービー人形の世界と原爆を二つ合わせてパロディにできる感覚。Tシャツの図案にしたり、高校のイベントにしたり…。

質問ができる視聴覚室には多くの生徒が
次々に、列ができました
バーベンハイマー現象を元に
被害と加害の両面の捉えが必要
とお話しをされる先生
生徒の質問に身を乗り出して
「大変よい視点の質問ね」

まるで、大学のゼミ授業のような光景。うらやましすぎる。参観している私(校長)もいつの間にかゼミ生になった気分。質問したくなりましたが、生徒優先、ガマンガマン…。

熱心にメモをとり
自分の考えをまとめる
自然に周囲と話し合いを始め、
考えを高め合う

アメリカの大学生を広島に連れて行くときに、先生が必ずする質問を、本校生に対しても質問されました。

「80年も前に原爆を投下された広島に、なぜ今、なぜ高校二年生のあなたが、なぜ行くのか」

この問いを忘れずに、広島の地を訪れたいと思います。